こどものおいしゃさん日記

何だってこんなことになってしまったのだろう

新生児医療

震災復興支援の新生児蘇生法講習会を考えています

さきの投稿にコメントをいただいて、当地(京都です)できることはないかとあらためて考えました。で、「震災復興支援新生児蘇生法講習会」を開催するのはどうだろうと考えつきました。これまで数回、院内のスタッフを相手に無料の講習会を行ってきましたが…

新生児蘇生法指導マニュアル2010年版

実はすでに2010年版のが発売されている。蘇生法のウェブサイトには書いてないけど。 スライドがまだなので苦労する。

新生児蘇生法の講習会をやってみた

新生児蘇生法の講習会をやってみた。専門コースと一次コースを各1回。現時点での感想。一度目はしどろもどろだったが、二度目はかなり様になったかと思う。でもあとで指導中の写真を見ると(ちゃんと講習会をやった証拠に学会に提出しなければならない)シナ…

送り出す

来月のシフトを組みながらまた頭を抱える。回らん。2年間にわたってがんばってくれた若手を、来月は送り出すことになるわけだが、送り出してしまうとなお回らない。しかし彼の成長のためには送り出した方が良いというのも事実だ。2年間うちにいて、新生児に…

別に治療を止めろと強制しているわけじゃないんだよ

重篤な疾患を持つ子供の治療方針決定のあり方の公開フォーラム(2月26日) - がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ - Yahoo!ブログ 朝日新聞の記事が引用してあるわけだが、この記事を書いた朝日新聞の記者さんはガイドラインの内容を多少誤解なさっておられ…

NICU退院後の子にはfacebookのアカウントを持たせるとか

NICU退院後のフォローアップに関して、これからのやり方をあれこれ考えている。あくまでも思考の練習問題。facebookって私も活用できてはいないから、例としてあげただけなんだけれども。容量制限無しの母子手帳がオンラインにあって、NICU退院サマリーとか…

国になにをさせるかではなく

長野のフォーラムでは、昨夏の学会主催若手キャンプで若手がチームを組んで競作した提言の、優秀作が発表された。なんかこう、みんなマジメだねと思った。そんなマジメに学会上層部の言いたいことを斟酌しなくてもいいんじゃないか?と突っ込んでみたかった…

長野へ行ってきた

長野県で開催された新生児関連のフォーラムに参加してきた。専門のイベント屋さんが関与しない、医療者と企業との手作りが売りの会だった。ご苦労を頂いた皆様に深謝しつつ、ありがたく勉強させて頂いた。しかし新幹線・中央本線・大糸線でテツの旅を満喫し…

お願いする人される人

IDATENのプロが答えるそこが知りたかった感染症作者: IDATEN(日本感染症教育研究会),岩田健太郎,大曲貴夫出版社/メーカー: 南江堂発売日: 2009/11/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る非常勤で応援にきてくださっ…

新生児蘇生法2010年アップデート

12月5日は当直明け。新生児蘇生法の2010年アップデートの講習会を受講するため阪大病院へ行った。救急車以外の交通手段で行くのは初めてである。救急車で行くときには高速からの分岐がややこしくてなかなかスムーズにたどり着けない。万博記念公園のあたりで…

緊急母体搬送

緊急母体搬送の依頼があった。京都中のNICUに空床がある中でうちに声を掛けて頂いたのが嬉しい。11月末から連続して何人か赤ちゃんをお引き受けしたのだが、たいへん幸いなことに皆さんどんどん治って行かれる。いまだに空床は多い。病院経営層は苦虫かもし…

この冬は長野へ行く

新生児呼吸療法モニタリングフォーラム(信州フォーラム)参加申し込み終了。こども病院見学のオプションつき。毎年この大町市で行われるんだが、地元にとってはとんでもない規模の地域振興なのではなかろうかと思う。この3日間はおそらく同地の宿泊施設の大…

新入院、出世しそうなこと、など

入院少ないなとか言ってたらまた少しずつ混んできた。ようやく、外へ提示する空床数が世間並みになった。今まで怠けていたのが世間並みに働くようになったというのではなく、うちは内部留保をつけず空床をそのまま外へ出しているので、積極的なだけなのだ、…

こういうお産のレスキューを求められたらどうしよう、とか思った

asahi.com : 医師・助産師頼らず自宅出産 朝来の大森さん夫婦 - マイタウン兵庫何と申し上げたらよいものやら。まずは母児とも無事で何よりとは申し上げよう。そこから出発しないと、なんだか自宅出産がうまくいったのが悔しいみたいな論調になっても嫌だし…

入院2件

入院がないようなことを昨日書いてから程なく、若手がNICUから戻ってきて一人入院させましたと報告してきた。人工換気。それから夜間にも一人入院。それでも空床はびくともしない。まだ困らない。

NICUが閑散としている

昼間からブログの更新なんてしていて、まあそれは今日の午後は週休だからってこともあるけど、読者諸賢にはご賢察の通り、たいへんに暇である。入院が長期になる極低出生体重児が入院しない。切迫早産で母体搬送で来られる方々もことごとく産科管理が奏功し…

がき大将を目指さない

手元に文献がないのであやふやな記憶かもしれない。バージョンがたくさんある作品ではあるし。なにさま、自分の記憶によれば、のび太が将来の夢を聞かれて「がき大将」と答えるエピソードがあったはず。どういう手配でか、大人になったのび太が近所の子供た…

日本がものづくりの国だなんて誰がほざいた戯言なのか 

[http://kokuhaku.keikai.topblog.jp/blog/10008817.html:title=【シリーズ告白】 (株)メトラン トラン・ゴック・フック氏 - 経営者会報 社長ブログメトランの人工呼吸器はうちのNICUでも使っている。タフで安定した機械である。安心して限界まで攻めるこ…

ひさしぶりに超体出生体重児の主治医をする

ひさびさに超体出生体重児の主治医をしている。この子らを生かすのは誰の手柄なのだろうと、さいきん思う。自分たちの技術や知識が向上しているのは間違いないと思うのだが、にもかかわらず、俺がこの子らを救ったんだという気が昔ほどにはしなくなってきた…

辺境NICUから

辺境から眺める―アイヌが経験する近代作者: テッサ・モーリス=鈴木,大川正彦出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2000/07/18メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 74回この商品を含むブログ (21件) を見るアイヌは独自の農業や漁労の体系を持っていたが、松…

家郷の訓

家郷の訓 (岩波文庫 青 164-2)作者: 宮本常一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/07/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見るNICU当直は真夜中の入院1件。すこし眠い。宵の口は本書を読んでいた。日本の村落での伝統…

喉頭は両目では見えてなかった

蘇生練習人形を相手に気管内挿管の練習をしていて気づいたのだが、展開した喉頭は利き目である右目でしかみえてなかった。試しに利き目をつぶってみたら口の中すら見えなかった。気管内挿管の時には展開した喉頭に気管チューブを誘導するのが意外に難しいの…

子ども手当のこと

ちょうどテレビで子ども手当の話をしている。そういう格好付けのばらまき政策は、現行のHibと肺炎球菌と水痘とおたふくかぜのワクチンを定期接種化して、ロタウイルスワクチンを定期接種で導入して(そういうワクチンが開発されたの知ってました?)、それで…

転院搬送

昨日は休日外来で終日病院にいて、今日は代休である。代休がとれるほどマンパワーが充実するなんて夢のようだ。休日出勤や当直の代休をとるためには、何曜日の午前の外来は誰という担当を流動化させる必要がある。でなければ、たとえば月曜午前の外来担当と…

GCU加算新設でまたぞろ難民がでないか?という懸念

医療事務|保険診療点数|診療報酬|レセプト|調べるならしろぼんねっと-H22: 第2部入院料等 第3節特定入院料 A303-2 新生児治療回復室入院医療管理料(1日につき)先日の午後おそく大学NICUにいたら、市内の大手産科医院から新生児入院の申し込みが…

長距離であるほど荷物は軽めに

今回は持って行った荷物はほとんど使わなかった。いちおうアンビューバッグとマスクや気管内挿管キット、初期輸液一式など、Timbuk2のメッセンジャーバッグに詰め込んで担いでいったのだが。そんなものを使う状況になるという時点でカタストロフなので、使わ…

東海道新幹線を利用して赤ちゃんを関東まで搬送してきた。

東京駅から先はけっきょく自動車を使った。今回は東海道新幹線=JR東海の利用経験で。 切符の手配は私(=医師)が電話でJR東海と日程や座席に求める条件の細部を交渉した。JR東海のウエブサイトで調べて車椅子利用申し込み番号にかけてみたら、そこで交渉が…

JR東日本

今日は電話がつながった。応対に出た若い職員は語り口によどみがなく、生身なのか機械なのか一瞬迷った。やはり多目的室の取り置きはしていないとのこと。ただ車掌に言ってくれればなんとかしますとのことだった。まあ、圧倒的な便数の多さを後ろ盾にして現…

JR東海とJR東日本 それぞれの対応

入院中の赤ちゃんを、関東へ送り届けることになった。新幹線を使おうと思った。まずJR東海へ電話した。窓口の若い職員がさらさらと応対してくれた。多目的室をご利用ですね。駅でストレッチャーなどご使用ですか。駅構内での案内はどうでしょうか。云々と詳…

リベンジ

先だって挿管がうまく決まらなかった若い先生が、今度は理想的な角度で喉頭展開して、上手に気管内挿管を成功させた。いまの路線を外れない限り彼女はもう大丈夫。奥の深い手技だから今後もいろいろ壁にぶつかることはあるだろうけれど、乗り越えてゆけるは…

喉頭展開

新生児に気管内挿管するときは、左手の小指球から小指・環指のアーチをつかって新生児の下顎を固定し、拇指・食指・中指で喉頭鏡を持って喉頭展開する。いわば、左手を中指と環指のあいだで縦に割って、各々をひとつの単位として、連動して用いることになる…

大学で見てきたもの

結局、大学へ行っていちばんよく見えたものは、自分の医者としての現状であり、自院NICUの姿であり。自転車で行き来できる距離に二つも三つもNICUを設置しても無駄だろうと研修前には思っていたものだが、研修で実際に大学NICUをみてみると、まあ各々に各々…

学会3日目、最終日

学会は最終日。今日もまず大学へ寄ってからJRで神戸へ行く。今日は生命倫理に関して集中的に見てきた。会頭の意向もそのへんにあるらしくて、今日はいちにち倫理の日ともいうべきプログラムだった。ことに、Steven R Leuthnerという人の "Fetal Palliative C…

演題が多いけどだれか全部見ましたか?

学会は演題が多い。小児科と産科と小児外科と集まってくる学会だから多いのはあたりまえだが、それに輪をかけて、学会の専門医をとるのに学会発表が必要だからという点数稼ぎもあるんだろうと思う。ええ、もちろん私もそのひとりですよ。それが何か?大賑わ…

学会二日目

学会二日目。まず大学へ寄って、少ない仕事量をぼちぼち片付けて、ハイリスク分娩の立会に行っていたチームがNICUへ引き上げてきたのを見計らって神戸へ移動する。関東の先生と赤ちゃんの転院について相談しなければならなくて、その先生が座長をつとめるセ…

学会初日

神戸での日本周産期新生児学会初日。自分の発表はポスターを貼っておしまい。蒸し暑いだろうし口演はないしでTシャツ1枚にメッセンジャーバッグを担いでいったら会場は寒かった。いいかげん白髪が目立ってきた頭でその格好はないだろうと自分でもちょっとは…