こどものおいしゃさん日記

何だってこんなことになってしまったのだろう

演題が多いけどだれか全部見ましたか?

学会は演題が多い。小児科と産科と小児外科と集まってくる学会だから多いのはあたりまえだが、それに輪をかけて、学会の専門医をとるのに学会発表が必要だからという点数稼ぎもあるんだろうと思う。ええ、もちろん私もそのひとりですよ。それが何か?

大賑わいなのはいいんだけど、あんまり分量が多すぎて、ポスターももう3日じゃあ見て回れませんね。そもそも紙に印刷してひとつの会場に集めて貼る意味がどれほどあるんですかね。学会のウェブサイトに1演題1ページ与えて、コメントとトラックバックのシステムをつけておけばいいんじゃないかと。質疑応答はコメント欄で行って、引用はトラックバックで行って、ってのはどうでしょう。学会員は一定数のページを閲覧したら研修単位がもらえるとか、一定数のはてなスターを集めたら発表の格が上がるとか。

ひとつの会場に集めて貼る意味があるとしたら、今日の私のように思いがけずそれまで興味の薄かった分野に行き当たる可能性を確保すること、またそれまで話したこともなかった人と話せること、そういう縁をつなぐ役割なんだろうけれども。それは確かにある。

一方で、学会に来られない人ってのも居るのが私等の分野の宿命ではある。NICUは誰か留守番がいないとね。今回はじめて私らはひとつの施設から二つの演題を同時に出して二人で参加することができた。マンパワーがようやく充実してきたからだ。全国の津々浦々で、かつての私のように学会に出るにも出られず身を粉にしておられる先生方が、そのために不利を被ることはあってはならないと思う。そういう先生方が地理的時間的な制約を超えて参加できるようなシステムを、構築できないものだろうかと思う。

どこでもドアが発明されるまでは、まだ時間がかかりますぜ。