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こどものおいしゃさん日記

何だってこんなことになってしまったのだろう

大学で見てきたもの

結局、大学へ行っていちばんよく見えたものは、自分の医者としての現状であり、自院NICUの姿であり。

自転車で行き来できる距離に二つも三つもNICUを設置しても無駄だろうと研修前には思っていたものだが、研修で実際に大学NICUをみてみると、まあ各々に各々の役割があるんだなということが腑に落ちた。うちはうち、大学は大学。まとめればマンパワーも集約できてよろしかろうが、あえてそれを二つにわけて近距離に性格の違うNICUを二つ置くというのも、それはそれで利点があるのかもしれないと思った。

うちがあればこそ、大学は胸を張って「そんなありふれた病気は大学で診る病気じゃない」と言えるわけだし、我々も大学があるから、評価の定まらない先端医療に手を出さないで済む。どっちもこなせるような規模の大きいNICUがあれば、この両者が近距離に並立する現状よりもよい医療が提供できるかというと、今の自分の感想としては、できるかも知れないけれど、実現のためにはよほど意識して、病棟全体が先端医療の慌ただしい雰囲気に巻き込まれないようにしないといけない。

うちの周産期部門を切り離して大学に併合するような大がかりなリストラなんてまず無理なんだから、当面は並立で行くのが最善だ。並立で行くからには、並立していたからこそこんな善いことがありました、みたいなことが幾ばくかでも言えないと世間様に胸を張れないようにも思う。