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こどものおいしゃさん日記

何だってこんなことになってしまったのだろう

震災復興支援の新生児蘇生法講習会は一段落

震災復興支援の新生児蘇生法講習会と称して、一次コースと専門コースを月1回ずつ開催して半年になる。これまで170人あまりに受講して頂き、受講料の総額が120万円を超えた。全額を義援金に出している。たぶん今月末で義援金は140万円になるはず。

日本周産期新生児医学会から、新品の講習会キットを3セット無料で貸してもらっていた。普通に頼めば1回3万5千円のキットである。それを1回の講習会に2キット使った。講習会はつごう12回になるから、あわせて84万円を只にしてもらったことになる。なんのことはない、120万円あまりの義援金のうち84万円は学会から出たことになる。なんだか俺一人頑張ってたような気分になってたけど、銭勘定をしてみると謙虚にならざるを得ないなと思った。

謙虚と言えばだ、うちみたいなマンパワー不足の病院で、毎月4回か5回かの土曜の午後のうち2回、私はこの講習会に専念していたわけだが、そのあいだの病棟業務を黙って負担してくれた同僚があり、講習会の補助に休日を返上してくれた若手がある。病院の事務からも、受講者から集金したり銀行に振り込んだりといったお金に関わる業務や、会場設営や、その他もろもろを負担してくださった方がある。多くの人にお世話になった。*1

今度、学会が自前の講習会(インストラクター養成用の特別なもの)を充実させるとのことで、そのキットをいよいよ返却することになった。大事に使ったつもりではあるが、それでも元は新品だったキットがかなり傷んだことは否定できない。返ってきたものを開封したらうんざりされるだろうなと思う。賠償しろと言われたらかなわんなとも思う。いくらかでも今回の受講料を懐に入れてたんならそのうちから賠償もあろうかと思うが*2、全額被災地に行ってるんだからということで勘弁して頂きたいなとも思う。この期に及んで往生際が悪いだろうか。

今後は自前の機材で講習会を行うとなると、2ブースぶんの機材の調達はきついなと思う。当面は規模を縮小せざるを得ない。とはいえ、ここで講習会を止めてしまっては半端だなと思う。まだ復興なんて手もついてないのに復興支援と銘打った活動のほうを先に止められたりしたら現地もがっかりだろう。私自身、阪神・淡路大震災被災したときは、2月に神戸から京都に出たとき、地震を過去形で語る人に出会ってずいぶん驚いたものだった。

*1:身内のことではあるが、腹が減っては集中力が落ちるし不機嫌になるし、それで未熟な講習会のあらが目立ってもかなわないので、毎回、妻や娘にドーナツを受講生とインストラクターのぶん差し入れさせた。彼女たちにも感謝。

*2:私の懐に入ったのはプライスレスな経験を別にすればミスタードーナツのポイントくらいだよ。